次は9月20日(土)後楽園ホールでW級4位と試合です
対戦相手の石橋ジム「山本忍(やまもと・しのぶ)」選手。

人として、こんなにも素晴らしい選手はいないとおもう。
前日計量
このとき初めて選手同士が顔を合わせる。
初めて山本選手と目があったとき、
凄い低姿勢で「お願いします」と頭を下げられた。
何だこいつ・・・
明日殴りあうってのに
そんな低姿勢でどうすんだよ しかも俺より年上だろ
演技か?俺を油断させようとしてんのか。
殴り合うっいってもスポーツだから、スポーツマンシップを大事にってか?
・・・無いね。
俺はそう思った。
当日 リング上
試合が始まる頃には 昨日のことなど忘れていて、
さあ殴ってやる と俺は息巻いていた。
試合が始まる 1ラウンド、山本選手がローブロー打ってきた
その瞬間に「ホントにスイマセン!!」
っと言わんばかりに顔をしかめて ゴメンという意思表示をしてくる
レフリーの注意は無い。俺もそのパンチ自体はきいてなかったし、
全く気にしてなかったのにだ。
わざとでは無かったそのパンチ。レフリーの注意が無いなら
構わずドンドン打ってやれば良い。儲けものだ。
試合が進み第3ラウンド
第3のパンチと言われるバッティング。実は一番痛い。
もちろんわざとやれば反則。しかし、
うまい選手はこれを、偶然のバッティングとしてやり過ごす。
バーナード・ホプキンスがいい例。
この3ラウンド、
「ヤバイ!!」と思った。
左ボディーアッパー打ちに行った瞬間
「頭ぶつけられる・・・このタイミングだと偶然だと判断されるな
切れるかもしれない 相手が有利になるな・・・」
打ち終わった。頭は痛くない。山本選手は頭をぶつけて来なかった。
やろうと思えば絶対にぶつけられたはず
故意とは、みなされずにだ。
でも、ぶつけて来ない・・・
・・・・?
俺は左ボディーアッパーを打ちまくった
頭、全然当ててこない。
そのラウンドが過ぎたインターバル中、わかった。
「この人、正々堂々と、素直な心で戦っている・・・」
俺は信じられなかった。
勝つためには何でもしてやる。
いつも俺なんかはそう思っているのに。
4ラウンド試合は終わった。
試合開始から続けた挑発まがいの行為を反省した。
この選手の前では絶対にやっちゃダメだった。
ロッカールーム
改めて挨拶に言った時、
そのときもスポーツマンらしかった。
石橋ジムの会長やスタッフまでもが
山本選手同様素晴らしい方々だった。
山本選手のボクシング。そして山本選手自身。
俺は、自分がなんて幼いんだろうって。
この世のボクサーがみんな山本選手のような人だったら、
ボクシングというスポーツは、
万人に受け入れられ、清々しく、気持ちのいい最高のものになるのにな。
人としても、凄い勉強させられた日になった。
山本選手、ありがとうございました。
俺、絶対にチャンピオンなります
| ホーム |